Dimmerとは?(初心者向け)基本的に、わかりやすく説明
私たちが目で感じる「光」、空間や状況、使用用途によって、その明るさの調節が可能であると、より快適で便利な生活空間となりますよね。
照明
「光」は目の網膜を刺激した結果、脳内で「明るい」・「暗い」という感覚を認識しています。
Dimmerとは、「光」を調整・調節することの相称
ここからは、それぞれの業界(環境や仕様について異なる世界)で意味するDimmerについて記します。
自動車関連
自動車のヘッドライト(前照灯)点灯時 ハイビーム(上向き)と ロービーム(下向き(通常時))の切替え制御を「ディマー」と言います。
ディマースイッチ
乗用車など昨今では、ハイ・ロー切換え操作用スイッチは、ハンドル部のスイッチ制御が主流です。
昔のマニュアル車(特にトラック系)では、そのペダルのレイアウト配置にて、運転席のペダル右から「アクセル」「ブレーキ」「クラッチ」と並び、その左側に「ディマースイッチ」が設けられていた時代もありました。
今後は、「点灯・消灯」や「ハイ・ロー」の切替えさえも、システムが自動化される時代のようですね
照明関連
舞台やスタジオ、光を駆使し環境照明から演出効果など様々な場面で、光を制御しています。
この、光の制御、装置、回路を「ディマー」と呼んでいます。
調光器
その名の通り、光の明るさを調節する装置 別名でもディマー装置とも呼ぶこともあります。
その種別は、照明電力が1500W超える大容量な物から、それ以下のタイプ、LED専用の調光機に種別化されています。
電気・電子関連
照明の光制御(光源の明るさを変化)の調光、これをディマーと称しています。
省エネ問題など、最近ではその光源にLEDが採用され数多く普及してきていますが、
調光は白熱電球時代から古くあり、また時代と共に蛍光灯やHID等、様々な光源の種類や仕様によって様々な調光方法があります。
調光の種類
使用する電気の種別や光源の種類や仕様によって、位相制御調光とPWM調光があります。
位相制御調光
位相制御調光は、交流電源を使用した主に白熱電球(内部のフィラメントに電流を流し、発熱を光に変換し光量を得る)制御で利用されている調光方式です。
交流波長の一部を遮断することで明るさを調整する。
その波形・波長を制御し、流れる電流値によって光量を調整する。これを「位相制御方式」と言います。
この波形制御は、半導体を使用することによって、回路・部品が少なく、安価に構成でき、交流電源使用による従来からの白熱電球で一般的に利用されています。
PWM調光
PWMとは Pulse Width Modulation の略で、パルスの変調を利用した調光方式
主にLEDを利用とした照明装置で、光の点灯・消灯の時間を調整することで明るさを制御する方式。
なお、人の目にてその点滅が、ちらつきとして認識されないように、周波数を高くするなどの調整がされ、運用してます。
PWM調光を行うための専用回路やコントローラなどが必要となるため、その分複雑で、コストが高くなる欠点があります。
特性
電球の種類や調光器の仕様によって、調光可能/不可能な場合があります。
なお、矛盾された組合せによって不具合や危険が生じる場合もあり注意が必要です。
・白熱電球、ハロゲン電球
調光種類の幅が広く、対応可能なものが多い。
・蛍光灯、HID灯
蛍光灯など、アーク放電を用いた放電管は、電圧による電子加速で原子に衝突し管内の蛍光物質により発光する性質上、
電圧変位によってその放電が停止してしまう為、調光には不向きです。
・LED
LEDを基準とする考えではなく、製品として(LED電球・LED蛍光灯)等で、調光対応が可能か否かが重要となります。
調光は、対応素子、装置との組合せ、電力等などの 様々な仕様上の制限等もあり、よく確認する必要があります。
まとめ
- Dimmer(ディマー)とは、照明等に関して、調整する機能のこと。
- ライト・照明のスイッチや調整装置を相称する場合もある。
- 調光システムは回路や装置によって、様々な方式や相性があり、注意が必要