【電子工作】PWMの実験(モジュール、キット、自作(検証))
PWM回路、昨今では様々な物が提供されいます。 本記事では、PWMの基本的な動作を検証し紹介いたします。
PWMとは
制御方法や基本的な説明などは、下記サイトを参照ください。
実験・検証
PWMを利用した回路、一般的で入手が容易な製品や回路を元に、検証し紹介いたします。
- 電源:DC12V基準
- 仕様:一部の製品、モーター制御用( LED多灯負荷にて、検証実験(視認))
- 波形:負荷部(発振・デューティー駆動範囲(オシロスコープ参考波形))
- それぞれに動作周波数、可変デューティー比は異なります。
- 非0・100デューティー仕様でモーターやその他(対応装置等)の動作は可能です。(それを否定するものではありません)
モジュール
大手通販サイトで入手可能な、小型で超安価なPWMモジュール 「DM-01258」
製品仕様 | |
用途 | モーター用 |
電源範囲 | DC 3~35V |
周波数 | 10KHz |
可変範囲 | 1%~100% |
最大電流 | 5A |
実証
MIN | ||
MED | ||
MAX |
モジュール製品として、今回は中華製のDM-01258を検証してみました。
- 説明書、付属品等、一切 付属されていません。
- 仕様から周波数や可変範囲の相違があると思われます。
- 一部ハンダ面の劣化が見られます。
超安価で、実験や実習での使用は便利であると思いますが、
その他での使用の際、製品の特性や性格を十分考慮の上での使用をおすすめします。
キット
秋月電子通商の555 IC使用 PWM DCモーター速度可変キット 「AE-555PWM」
製品仕様 | |
用途 | モーター用 |
電源範囲 | DC 7~15V(回路) 1~30V(モーター) |
周波数 | ≒10KHz |
可変範囲 | 2%~99% |
最大電流 | 3A以下 |
実証
MIN | ||
MED | ||
MAX |
全ての部品と専用基板で構成され、初心者でも安心して作成可能なキットです。
説明書も付属し、
- 部品構成から組立て手順の説明があります。
- 調整、確認及び動作方法などの解説付きです。
安心して組立が可能で、初心者(入門)にも便利な製品です。
自作
PWMテスト回路をブレッドボード上で組上げ、実験しました。
OPアンプ
一般汎用のオペアンプ TL082を使用 矩形波を発生させ、それをコンパレータによってPWM化とする回路
仕様 | |
用途 | 実験・検証用 |
電源範囲 | DC 12~15V |
周波数 | ≒100Hz |
可変範囲 | 0%~100%(理論値) |
最大電流 | 1A以下 |
回路・構成
実証
MIN | ||
MED | ||
MAX |
- CR型短形波回路で発振
- 可変抵抗(100k)変位(反転入力電圧)のコンパレータ回路でデューティー値(0%~100%) PWMを出力
- その信号をFETでスイッチし、LEDを制御します。
少ない部品で動作するシンプルな回路、容易に作成可能です。
実際には、ドライブする製品等の電気的特性や要点を考慮して、制御周波数の設計や終段のFET等を選択します。
PIC
8ピンPIC 12F1822のハードウェアCCPを用いたPWM実験回路
CCP機能に関する設定や制御ソフトウェアなど、下記サイトを利用させていただきました。
参考サイト
仕様 | |
用途 | 実験・検証用 |
電源範囲 | DC 12~15V |
周波数 | ≒1000Hz |
可変範囲 | 0%~100%(理論値) |
最大電流 | 1A以下 |
回路・構成
実証
MIN | ||
MED | ||
MAX |
- 可変抵抗(1k)からの変位電圧からA/D変換、デューティー値演算(0%~100%処置)
- 1000Hz周期設定、CCP1処理
- PWM信号をFETでスイッチし、LEDを制御します。
小型で便利な8ピンPICの中で、CCP(PWM)対応の12F1822
少ないハードウェア設定でPWM処理が可能です。
精度の高いPWM処理が可能ですが、PIC用の電源処理、ソフトウェア及び開発環境が必要となる為、難易度が上がります。
まとめ
異なる製品等の種別にてPWMの実験・検証を簡易的行った結果
モジュール
完成品です、そのままの状態で動作可能で便利ですが、
その反面 性能・精度・品質も考慮して利用する必要があります。
キット
仕様によって様々に異なるキット製品ですが、キットは実装部品・基板等が準備され、安心して組立てが可能です。実際の運用は環境に合わせた他の準備も必要となります。
自作
仕様・構成から、組上げ動作検証まで自ら行う工法で難易度が高いですが、様々な動作が可能です。
PWM回路等、実際には上記の他にも様々に存在します。
本記事では、その一部を簡易的な実験で検証的に紹介いたしました。