情報工学

【情報工学基礎】マイコンとは?(初心者向け)基本的に、わかりやすく説明(定義編)

【情報工学基礎】マイコンとは?(初心者向け)基本的に、わかりやすく説明(定義編)

身回りに多数存在する様々な家電製品や電子機器、今では多くの製品に「マイコン」が組み込まれています。
時代と共にその定義が推移された「マイコン」、この記事ではマイコン定義の由来について、歴史から記述します。

歴史

1958年に半導体ICが発明、その後開発研究が進み、IC利用した電卓が1966年発表、 後に各電子機器メーカーが、相次いで電卓を発表 猛烈な「電卓戦争」が勃発

 

1960年代後半: IC化による電卓競争(日本)の激化
・日本 ビジコン社 様々な(汎用)電卓にて共通に使えるICの開発の中、 嶋 正利氏(技術者数名)が米国インテル社に派遣(研究開発を開始)
・インテル社 既存の構成(電卓のチップ依存システム)から、新たな「ソフトウェア」の応用で、電卓用に開発されるも、電卓外にも適応できる「汎用性のあるIC」として ↓
1971年 インテル 「マイクロプロセッサー」発表

「マイクロコンピュータ」 システム(全体構成:計4個のIC)
4001:ROM(2048bit)、4002:RAM(320bit)、4003:レジスタ(I/O)そして 4004:(4bit CPU)
共同発明:
主にCPUの設計:ビジコン社の嶋正利氏、
その他ROM、RAM、レジスタの設計インテル社

マイクロコンピュータの誕生

「マイコン」

後にインテルは4004の販売権を得て、電卓外でさまざまな分野に拡販
今までのチップ対応(新チップ開発)から、チップは変更せず、メモリに記憶させる(ソフトウエア(プログラム))方法で、新システムの構築を満たした

 

1972年 インテル社 「8008」8ビットマイクロコンピュータシステム開発
1973年 インテル社 「8080」新しい8ビットマイクロプロセッサ完成

「マイコン・キット」発売

世間では、まだCPUなど不明な点が多く、そのためには関連する開発技術者に対して、それを理解してもらうと同時に、
コンピュータとしてのその性能面などを評価して貰うことを目的しとした、マイコン・キットが売り出された。

本来は技術者向けのマイコン評価キット 後に個人でも入手できる手軽さから多数のマイコン クラブが設立され、アップル社創業のスティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアックなど、後のパソコン業界著名人も所属していました。

1975年 MITS社 8080 マイクロコンピュータキットAltair 8800 発売
 ・ ビル・ゲーツ 同機用BASICインタプリタ開発
→ マイクロソフト社設立
 ・ ザイログ社 「Z80」発売 8080Aと完全互換

 

一方、日本でも、

1976年 日本電気(NEC)
「TK-80」:TK(Training Kit-μCOM80)
8080互換マイクロプロセッサ評価・教育用ツール(技術者向け)
・CPU μPD8080A(8080と互換)、周辺回路、LED表示、16進キーボードを配置
・ML(機械語)プラグラミング 実行可、
・組立マニュアル、回路図、モニタ用サンプルプログラムなどが付属

「Bit-INN」(ビットイン)開設:
秋葉原、ラジオ会館7階に「TK-80」サポートセンターオープン
展示・説明・技術相談、予想以上に好評で、個人向けにも普及、大盛況

これにより、各社からも他を利用したCPUなどで多くのキットが発売され、マイコン・キットの大ブームが起こりました。
(富士通 LKit-8、日立 トレーニングモジュール、PF LKit-16、東芝 TLCS-80A、シャープ SM-B-80T など)

コンピュータは、周辺装置も高価、研究機関や一部の企業のみで活用されていました、しかしマイコンシステムは、周辺装置も必要としないなどの手軽さで、個人の目にも留まり、特に「マイコンキット」は本来の意図とは異なり、産業用から多くのコンピュータマニア(個人)にも購入されました。

マイ・コンピュータ

「マイコン」

これまでは、マイクロ・コンピュータの省略形としての略称でしたが、
個人でも入手可能で身近な存在になった、マイ・コンピュータ(個人用コンピュータ)としても略され 両立されました。

パソコンの誕生

個人向けとして作られた、マイコン搭載の小型で低価格な「コンピュータ装置」が開発され、ホビーで使えパーソナル用途向けコンピューター(いわゆるパソコン)が各社から発売

1970年後半 ・日立 日立版6800 ベーシックマスターMB-6880
・シャープ Z80 BASICセミキット MZ-80K
1980年前半 ・NEC PC-8001 ・富士通 FM-8 ・シャープ X-1

さらに、ゲームからビジネス用まで、多種多様な機種が開発し、パソコンの時代へと移り変わると同時に その「パーソナル」の語源 → 個人→My(マイ)とも重複される要素となり、「マイコン」の略語が多様 更にわかりにくくなりました。

「マイコン」

マイコン:「マイクロコンピュータ」、「マイコンピュータ」両立
パソコン:「パーソナル」語源 → 個人 → My(マイ)でマイコンとも

1980年 ~
OS搭載(MS-DOS等)また、フロッピーディスクドライブやハードディスクドライブ搭載タイプなど、パソコンはその後の国内市場に浸透していきました。

1985年 NEC PC-9801VM NEC製プロセッサV30(8086互換)採用
各社より様々な16ビット機が普及

各家庭を中心に普及されたパソコン、これにより
個人用コンピュータ = 「パソコン」 呼び名が主流となり、やがてパソコンをマイコンと言うことはなくなりました。

 

現代

半導体生産技術の向上に伴い、高密度化された(超小型マイクロプロセッサ・メモリ・I/Oなど)多くの高性能電子回路を取込んだLSIに成長しました。

現代では、その高密度化によって、「マイコン」の定義が、より細分化され「CPU」、「MPU」、「マイクロコントローラ」、「マイクロプロセッサ」と様々に表現される時代となりましたが、結果的にはほぼ同一の意味として、

 

「マイコン」 = マイクロコントローラ

が一般的な定義とされいます。

 

まとめ

その定義に決まり事があるわけではなく様々な解釈がある和製英語で、時代の変化と共に推移する、「マイ・・・ コン・・・」を短くした略称。

電卓専用LSIの進化で誕生した「マイクロコンピュータ」
現在でも、ハードウェアを制御する集積回路「マイクロコントローラ」として、定義される存在です。